Conte(コンテ)の道具
やくさじ/まかないシリーズ/こします/おてがるトング

見た目はとても地味。でも一度使うと手放せなくなる。Conteの道具には、毎日の料理をちょっと気分よくしてくれる「ちょっとしたこと」が詰まっています。ひとつずつ、じっくりご紹介します。
思いやりのものづくり
Conte(コンテ)は、新潟県燕市にある一菱金属という会社が手掛けるキッチン用品のブランドです。
日本全国の作り手の皆さんを訪ねる中で、「いいものづくり」の根底に流れる精神は「思いやり」だと何度も感じさせられました。常に使う人のことを考え、使うシチュエーションや動線、その時の所作に至るまでじっくりと思いを巡らせて、日々の暮らしを快適にするために試行錯誤を繰り返すこと。その代表格とも言える作り手がConteです。
一つの商品の開発に1年でも2年でも時間をかけ、完全に納得できる商品が完成するまで決して世には出さない。だからConteが「今年は新商品が発売される予定です」と言えば、どんな商品か聞く前に「必ず買います」というお客さんがたくさんいるのです。
やくさじ

私たちにとって「最もConteらしい商品」と思うのがやくさじです。写真を見るだけでは何の変哲も無い計量スプーンのようにしか見えません。かなり地味なアイテムだと思います。でもそんな計量スプーンという商品で「これはすごい!」と思わせるのがConteのすごいところです。
そもそもやくさじを単純に「計量スプーン」と呼ぶのは正しくありません。やくさじの「やく」には色々な意味が込められていますが、その一つは「一つで何"役"もこなす」の「役」。計量はもちろん、計量した後にそのままかき混ぜたり、味見をしたり、柄の反対側を使えば缶や瓶の蓋を開ける時に使えたり、様々な場面で活躍します。
やくさじの最大のポイントは「柄と匙の角度」と「柄の長さ」の2点です。よくある計量スプーンは柄から匙までが一直線ですが、やくさじには微妙な角度がついています。この角度のお陰で、自然な形で手に持った時に匙の液面が水平になるのです。実際に使っていただければ「なるほど!」と思うはずです。
「柄の長さ」を使いやすさのポイントに挙げてくださるお客様も多いです。醤油や酒、味醂などを計量してボウルに入れた後、そのまま混ぜ合わせることができますし、少し深さのある容器からお味噌を取り出したり、煮込んでいるスープを味見したりする時にも、適度に長いので「熱っ!」とならずに安心して掬えます。
最初に5mlと15mlの両方をお求めいただき、やっぱりもう1セットと追加で買いに来られるお客様がとても多いことからも、活躍場面の多さがよく分かります。我が家でも最低2セットずつは必要なアイテムです。
まかないシリーズ
まかないボウルの「まかない」にも色々な意味が込められていますが、その一つが「巻かない」。ボウルの縁(ふち)を巻いていないのです。
よくあるボウルは縁が巻かれています。でも洗った時にこのクルッと巻かれた部分に水が溜まっていたり、小麦粉が入り込んだままになってしまったりと、衛生面も気になるところです。それでも巻かれたボウルが多いのは、巻くことで縁の仕上げ工程が少なくて済むから。縁を巻かない場合は、手が触れても安全なように綺麗に仕上げる工程が必要になります。それでも使う人の使い勝手や衛生面を考えて「巻かない」を選んだのがConteのものづくりです。
ボウルは一般的なボウルに比べると細身で背が高く、料理やドレッシング、ソースを混ぜ合わせる時にとても便利です。また下の方に行くほどステンレスの厚みが増すように作られているので重心が低く、結構な勢いで匙を立てかけても決して倒れません。
そういうちょっとした部分なんですよね。コンテがすごいなと思うところは。本当にそういった「ちょっとしたこと」にこだわるからこそ、毎日のお料理がとても快適になるのです。
まかないシリーズは、ボウル・平ザル・丸バットの3種類。組み合わせて使えるのが人気のポイントです。丸バットを蓋にすれば保存容器に、ボウルで野菜を洗った後に平ザルを乗せて逆さにすれば水切りに。平ザルと丸バットで揚げ物の油を切ったり、ソープディッシュとして使うこともできます。サイズ違いの組み合わせもおすすめで、ボウル180に平ザル130を入れて水を切るといった使い方もできます。
こします

「"絶対に"液ダレしないオイルポットです」。
店頭ではいつもこう説明しています。皆さん「へー、すごいですね」と言いながらも半信半疑。でも「実際に油の入ったものがありますから試してみませんか?」というと事態が急変します。(心の声:「ほ、本当に液ダレしない・・・」。)そして皆さん、あの手この手で液ダレさせようと必死になります。だけど"絶対に"液ダレしないのです。
尤も世の中に"絶対"ということは存在しませんが、少なくとも私たちがもう何年も使っている中で液ダレしたことは一度もありません。こちらの動画で擬似体験してみてください。早くやってもゆっくりやっても、しっかりと液切れしています。
お気付きになった方もいるかもしれませんが、こしますには「注ぎ口」がありません。裏を返すと「360°どこからでも注ぐことができる」ということ。右手でも左手でも、どこから注いでも液ダレしません。
サイズは2つ。小さな方は300mlほど、大きな方は700mlほど入ります(実用的な量の目安です)。油はこまめに替えて新鮮なものを使った方が風味も良く身体にもいいということで、小さなサイズを選ばれる方が多いです。我が家でも小さな方を使っています。こうした小さなサイズを用意するところも、使う人のことや使われる環境にまで思いを巡らせているConteらしい発想だと思います。
おてがる薬味トング・料理トング
トングはConteの道具の中でも新しいシリーズです。最初に小さな薬味トングが発売となり、そのあまりの使いやすさと「もう少し大きなサイズも欲しい」という要望を受けて、大きな料理トングが発売されました。開発のスタートは「薬味のネギなどをガバッと取りたい」。だから小さくて小回りの効くトングが最初に出来上がったのです。
Conteのトングは、これ以上硬くてもダメ、これ以上柔らかくてもダメという絶妙なバネ感が、使いやすさの90%くらいを担っていると言っても良いと思います。硬すぎると手が痛くなり、柔らかすぎると先端がズレたり、掴む前に閉じてしまったり。「力を入れずに使いたいけど、力を緩めた時にはしっかり反発して開いて欲しい」という二律背反を同時に成し得たのがConteのトングです。
先端の一番先の部分が繊細に合うので、生ハムやしゃぶしゃぶ用の薄切り肉もストレスなく取れますし、先端全体を使えば「ガバッと」たくさんの量を取ることもできます。小さな薬味トングは、食卓で1人1人が"マイトング"としておかずを取り分けるのにもおすすめです。
大きな料理トングは、我が家では175サイズを一番よく使います。酢豚や肉じゃがのような少し大きなかたまりのあるおかずを取り分けたり、意外と活躍するのが鍋のとき。おでんのこんにゃくやはんぺん、菜箸では取りにくい卵も、トングならいとも簡単です。
2024年、紡ぎ舎で最も選ばれたキッチン道具はこのトングでした。迷われる方には、最初は薬味トング150と料理トング175の2つをおすすめしています。
ちょっとしたことの積み重ね
実際にConteの道具を使ったことがある方はよくお分かりだと思いますが、本当にどの商品も考えに考え抜かれた逸品ばかりです。先日もお客様から「日々がちょっと豊かな気持ちになります」という感想をいただきましたが、まさに私たちも同じことを感じています。
お料理は毎日のこと。だからこそ「ちょっとしたこと」が積み重なって大きな違いになります。ぜひConteの道具で、ちょっと豊かな日々を送ってみてください。
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