少し台形のように下が広がった形の小さめマグカップ。
持ち手は三角形の筒状にした土を曲げて作ってあるのですが、この形がとても持ちやすいです。
漆を塗った陶器です
「漆器」というと木の上に漆を何層にも重ねていくものを思い浮かべます。
ただ、漆というのは木の上だけに塗るものでもありません。陶器に漆を塗る手法もあるのです。陶胎漆器などと呼ばれたりもします。
阿部さんの器は、表面がツルッとしすぎないように敢えて土の質感を残しつつ、その上に漆を塗ることで独特の風合いを生み出しています。
また、漆というのは「湿度が低いと乾かない」という不思議な性質を持っている(*)のですが、陶器などに漆を塗る時には焼き付けといって100度以上の高温に加熱することで塗膜を固める手法を使います。
阿部さんの器の場合、3層に漆を塗って焼き付けています。
*漆に含まれるウルシオールという成分を固めるのに必要なラッカーぜという酵素は空気中の水分から酸素を取り込んでウルシオールを個体へと変化させるため、空気が乾燥していると漆は乾かないのです。
<サイズ>
口径:約65mm/持ち手含む幅:約105mm/高さ:約75mm
<素材>
陶器、漆
<配送オプション>
ゆうパケット:対象外
宅急便コンパクト:対象外
この商品の作り手
阿部文人(カモシカ窯)
青森県の西側の「肩」のような部分にある鯵ヶ沢町で作陶する阿部さん。
元々のお生まれは長野県の富士見町ということで、長野にゆかりのある方です。
能登半島の珠洲で修行をされたため、珠洲焼のような黒い焼き締めの器を焼かれていましたが、今は陶器に漆を塗り重ねる方法を中心に制作されています。
陶器に漆というと不思議な感じもしますが、実は遥か昔、縄文の頃から使われてきた手法なのです。
縄文時代は、もちろん装飾的な意味合いで土器に漆を塗ったという面もありますが、当時は高い温度で焼きしめる技術がなかったことから、水漏れを防ぐという実用的な意味合いもありました。
そんな縄文土器からヒントを得たのが阿部さんの漆の器です。
ただ、縄文土器の装飾的なイメージとは真逆に、一切の装飾性を排したのが阿部さんの器。
あくまでも料理を乗せた時に「あ、いいね」と感じられる器を作りたいというのが阿部さんのスタンス。
極めてシンプルな造形と土のテクスチャが生み出す表情。そこに漆のもたらす静かな輝きがとてもいいバランスでマッチしています。

阿部文人さん。とても物静か謙虚なお人柄が器にも表れている気がします。
阿部文人(カモシカ窯)の全商品はこちら>> #阿部文人(カモシカ窯)
- ご注意いただきたいこと -
※商品写真はできる限り実物の色・質感に近づけるよう撮影しておりますが、お客様のお使いのモニター設定、お部屋の照明等により実際の商品と色味・質感が異なる場合がございます。
※うつわは一点一点手作りされています。中にはゆがみがあったり、ざらついていたり、色が均一でなかったりします。ぜひ手作り商品の個性として制作工程に思いを馳せながらお楽しみください。また、使い込むほどに深みを増し、変化する風合いもお楽しみください。
※漆を塗って仕上げた器です。木製の漆器と同じようのお使いください。漆の塗膜は硬いもので擦ると薄くなったり剥がれたりすることがあります。使用後はスポンジと洗剤で優しく洗い、水気を拭き取ってください。
※電子レンジのご使用は変色の可能性がございますので避けていただくことをおすすめします。
※実店舗にて同時に販売しております。ご注文いただいた後に在庫状況を確認いたしますが、在庫ありの商品でもご注文いただいた時点で「在庫切れ」の場合がございます。その際はメールにてご連絡いたします。何卒ご了承ください。
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マグカップ小(黒)
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