3寸皿(飛びかんな)
小鹿田焼のお皿でよく中央に見える白い円は「目剥ぎ」(あるいは「蛇の目」)と呼ばれています。
窯で焼く際に、お皿などは重ねた状態で焼成されます。この時釉薬が付いていると固まってお皿とお皿がくっついてしまいます。それを防ぐためにお皿を重ねる部分だけ釉薬を剥がすのです。これが目剥ぎです。小鹿田焼や、それ以外では沖縄のやちむんなどでも見られる特徴です。
だから、数は少ないですが焼成時に一番上に載せられるため目剥ぎが必要ないもの(上乗せ)というものもあります。どうぞお好みの方をお選びください。
分かりにくいですが、左が「目剥ぎ無」、右が「目剥ぎ有」です。
小鹿田らしい、飛びかんなの豆皿
小鹿田焼といえばまず思い浮かべる人の多い「飛びかんな」の模様。
この独特の模様は、焼成前のうつわをろくろで回転させながら、金属製の薄いヘラのような道具を細かく当てることで付けられています。
この飛びかんなの豆皿や、同じく飛びかんなの5寸皿はオーソドックスな小鹿田焼の雰囲気が楽しめるので、小鹿田焼の入門編としてもおすすめです。
民藝運動の立役者としても有名な柳宗悦は、この小鹿田焼があるだけでキッチンや食卓に花を飾っているのと同じことだと評しました。飛びかんなだけではなく、刷毛目や打掛けといった多彩な表現手法が魅力的な小鹿田焼。
私たち紡ぎ舎店主も、最初は飛びかんなに魅せられ、それから少しずつ小鹿田焼の魅力に引き込まれていきました。
たくさん並べてもかわいらしい豆皿。
<サイズ>
直径:95mm/高さ:24mm
<素材>
陶器
<配送オプション>
ネコポス:対象外
宅急便コンパクト:対象外
- この商品の使い方・お手入れ -
>> 陶器のお手入れ
- この商品の作り手 -
小鹿田焼・小袋窯
大分県日田市の山奥で受け継がれる伝統技法。
代表的な「飛び鉋(とびかんな)」をはじめ、300年もの長きに亘り形を変えずに一子相伝で守られてきた小鹿田(おんた)焼の伝統技法。水流の力で陶土を搗(つ)く唐臼の音が24時間響き続ける日田の皿山で、9軒の窯元がその伝統を守り続けています。他の地域と隔絶されてきたが故に、長く独自の伝統を貫いてきた小鹿田焼の里は、今日でもその姿を変えることなく自然のめぐみを活かしながらひっそりと作陶が行われています。
小鹿田焼は窯元全員で作品作りを行う「地域ブランド」です。従って、作品に作家個人や窯元の名前は入りません。全て「小鹿田焼」の印が押されています。ですから、小鹿田焼から個人の重要無形文化財保持者(=人間国宝)の作家は誕生しませんが、その代わりに「小鹿田焼」自体が国の重要無形文化財に指定されています。
小鹿田焼・小袋窯の全商品はこちら>> #小鹿田焼・小袋窯
小鹿田焼・小袋窯についてもっと知りたい方は、是非作り手紹介の特集をご覧ください。
- ご注意いただきたいこと -
※商品写真はできる限り実物の色・質感に近づけるよう撮影しておりますが、お客様のお使いのモニター設定、お部屋の照明等により実際の商品と色味・質感が異なる場合がございます。
※陶器は一点一点手作りされています。中にはゆがみがあったり、ざらついていたり、色が均一でなかったりします。ぜひ手作り商品の個性として、制作工程に思いを馳せながらお楽しみください。また、使い込むほどに深みを増し、変化する風合いも、お楽しみください。
※実店舗にて同時に販売しております。ご注文いただいた後に在庫状況を確認いたしますが、在庫ありの商品でもご注文いただいた時点で「在庫切れ」の場合がございます。その際はメールにてご連絡いたします。何卒ご了承ください。