木工ヤマニのペッパーミル・ソルトミルをご購入いただいたお客様から「ミルを置いておくお皿が欲しい」というお声はたくさんいただいていました。
そんなお声から生まれたミル置きです。
紡ぎ舎企画
同じ「大北地域(北アルプス広域連合)」と呼ばれる地域連合に属する長野県大町市と紡ぎ舎のある小谷村。車で30-40分ほどの距離です。
ペッパーミルを作る「木工ヤマニ」さんも、陶磁器作家の「塚崎愛(megumi tsukazaki)」さんもこの大町市を活動拠点とされています。
せっかく同じ地域で活動する私たちですので「何か一緒に出来たらいいなぁ」ということでお二方にお声がけさせていただいたのが「紡ぎ舎企画」の始まりです。
ちなみに「紡ぎ舎企画」というのは、塚崎愛さんが連絡用に作ってくれたLINEグループの名前です。
塚崎愛さん(左)と木工ヤマニの内山未来さん
今回まず第一弾としてお届けできるのが木工ヤマニさんのペッパーミル・ソルトミルのイメージに合わせて塚崎愛さんに作っていただいた「ミル置き」です。
ミル置きの縁の部分をシャープに仕上げることで、木工ヤマニのペッパーミルの削り出したシャープなラインのイメージに合わせています。
そして、塚崎さんの作品らしい貫入の色合いとペッパーミル・ソルトミルの木の色合いの相性もとてもいいです。
縁のシャープさが見事に合っています。
ミル置き(M)とシアトルタワー7吋(左)/ミル置き(S)とニンジン6吋(右)
「ミル置き」と聞くとミルが主役でミル置きはオマケというような感じがしますが、このミル置きは当然のことながらそんなことは全くなく、お互いがお互いを引き立て合うダブル主演のような位置付けです。
ミル置きがミル置きだけで置かれていても美しく、作品としてのクオリティが高いことがとても重要なポイントです。
そしてもちろんミル置き以外の用途でお使いいただくこともおすすめです。
<サイズ>
直径:約105mm/高さ:約15mm
*サイズは代表的な寸法を記載しております。焼き物は1つ1つ手作りされるため大きさには個体差がございます。ご了承ください。
<素材>
半磁器
<配送オプション>
ネコポス:対象外
宅急便コンパクト:対象外
- この商品の作り手 -
megumi tsukazaki(塚崎愛)
紡ぎ舎のある小谷村から車で30-40分くらいの長野県大町市で作陶される塚崎愛(つかざきめぐみ)さん。
2022年夏に神奈川県から大町市に活動の拠点を移されました。
今を遡ること60余年、昭和30年代の黒部ダム建設の前線基地として賑わった大町市。
その市街地の中心でもあった信濃大町駅から北に向かって延びる商店街も一時期かなりシャッターが目立つ寂しい商店街となりました。
今でも決して賑わいがあるとは言い難いですが、少しずつ新しくお店が出来たりと動きが出てきている印象があります。
仁科三湖の1つ木崎湖付近の小熊山から望む大町市街地。その向こうには安曇野の平地が広がります。
大町の商店街。まだまだこれから賑わえるポテンシャルはありそうです。
塚崎さんはその商店街の一角にアトリエを構えています。元々は呉服屋さんだった場所なのだそう。
入り口に立って上を見上げるとかすかに「京呉服みやび」の文字が見て取れます。
アトリエ入り口の自動ドア(手動で開け閉めしていますが)などは当時のままですが、一歩中に入ると、白を基調とする作品が生み出される場所らしい、白を基調としたアトリエに改装されています。
表札代わりの作品写真
塚崎さんはこのアトリエの一部を使った不定期のイベントも開催していらっしゃいます。
自身と繋がりのあるお店や他の作り手の方などを招待して期間限定のお店を開くBenchという名のイベントです。
紡ぎ舎も2023年2月にお誘いいただいて出張出店致しました。
2023年2月には塚崎さんのアトリエで紡ぎ舎の出張出店もさせていただきました
塚崎さんはあくまでもBenchという「場」を提供してくださる立場で、当日は塚崎さんの作品の販売があるわけでもありません。
にもかかわらず、案内状の作成からイベントの告知まで全て引き受けて下さり、私たちは文字通り「当日行って出店するだけ」。
こちらの立場に立って本当に細かいところまで気を回して下さるそのホスピタリティと行動力・実行力に終始感心させられました。
そしていざイベントの当日になると、私たち紡ぎ舎はさも自分たちのイベントと言った具合にお客さんをお迎えし、一方の塚崎さんはと言えば裏でひっそりと轆轤(ろくろ)を回して作品作りに向き合われている訳です。
何というか塚崎さんという方はそういう方です。
何人かで話をしていても、塚崎さんがさりげなく全体を見ながらうまい具合に話題を振ってくれたり、誰かの話を引き出したり。ちょっと話が停滞すると「じゃあ、こうしましょうか」と水をむけてくれる。
その場にいると気づかない自然な流れなのですが(ご本人も意識している訳ではないかも知れません)、後になって考えてみるとそういうことだったと気づく。
自然だからあまり意識されないけど、だけどなくてはならない存在。
私たちも塚崎さんが大町に越して来て実際にお会いするまでは、その作品のイメージしか知りませんでした。
「水のような空気のような静かな陶」という彼女の作品のテーマも、彼女の作品の物理的なイメージとの結びつきの中で私たちは捉えていました。
塚崎さんを代表する作品でもあるジュエリーベース"糸雨"
でも実際に塚崎さんと何度もお会いするにつれて、この作品のテーマこそが塚崎さんご自身のイメージとしっかりと重なってくることに気づきました。
自然だからあまり意識されないけど、だけどなくてはならない存在。まさに水や空気のよう。
「水のような空気のような静かな陶」
そう思って改めて作品を眺めると、確かにこれは塚崎さんだなぁと思うのでした。
大理石のような静謐さの中にも温かさを感じさせるのは本当にセンスですね。
塚崎愛さん
塚崎愛陶歴
1986 横浜生まれ
2014 横浜いずみ陶芸学院卒業
卒業後、ギャラリーにて個展・グループ展で発表。
2015 「megumi tsukazaki」設立
2022年6月に横浜から長野県に活動拠点を移し、現在は長野県大町市にて作陶。
megumi tsukazaki(塚崎愛)の全商品はこちら>> #megumi tsukazaki(塚崎愛)
- ご注意いただきたいこと -
※商品写真はできる限り実物の色・質感に近づけるよう撮影しておりますが、お客様のお使いのモニター設定、お部屋の照明等により実際の商品と色味・質感が異なる場合がございます。
※電子レンジ、オーブン、食洗機のご使用はお控え下さい。
※貫入の部分は染めて色を付けてあります。使用しているうちに色合いが変化する可能性がございますが、経年変化としてお楽しみ下さい。
※貫入を染めた部分の色落ちを防ぐために撥水液でコーティングしております。その為、初めて水に濡らした際ぬめりを感じる場合がございます。初めてご使用される際にはスポンジ等でよくこすり洗いをし、ぬめりが無くなるまでよく流水で洗い流して下さい。なお、撥水剤は身体に無害なものを使用しておりますので安心してお使いください。
※稀に器の表面に結晶のようなものが付着している場合がございます。これは撥水液が結晶化したものであり、品質に問題はございません。
※釉薬が掛かっていない部分(カップの底のザラっとした部分など)に付着した茶色は貫入を染める液の色です。元は白い土を使用しておりますので、使用しているうちに色合いが変化してまいります。
※うつわは一点一点手作りされています。中にはゆがみがあったり、ざらついていたり、色が均一でなかったりします。ぜひ手作り商品の個性として制作工程に思いを馳せながらお楽しみください。また、使い込むほどに深みを増し、変化する風合いもお楽しみください。
※実店舗にて同時に販売しております。ご注文いただいた後に在庫状況を確認いたしますが、在庫ありの商品でもご注文いただいた時点で「在庫切れ」の場合がございます。その際はメールにてご連絡いたします。何卒ご了承ください。