萎凋茶
萎凋茶(いちょうちゃ)とは、少しだけ「発酵」(*注)した茶葉を使ったお茶のことです。
日本茶は本来「不発酵」のお茶ですが、その昔は刈り取った茶葉をすぐに出荷できず、その間に茶葉が微かに「発酵」し独特の香り(萎凋香)がつくことがありました。
従来の緑茶の中では「欠点」とされてきた萎凋香ですが、その香りの豊かさや深みから現在ではじわじわ人気が広がっています。
なお、「発酵」させるお茶の代表的なものとしては紅茶や烏龍茶などがあります。
*注:お茶の「発酵」は、味噌や醤油作りで言われるところの発酵とは違った意味で用いられています。お茶で言う「発酵」は茶葉内の成分が「酸化」することを指しています。
「添い」のお茶の中でも、色も香りも最もしっかりと感じられる、いい意味での渋みがしっかりと感じられて爽やかで心地よい気持ちになれるお茶。
<内容量>
40g
<原材料名>
緑茶(岐阜県東白川村産)
<配送オプション>
ネコポス:対象外
宅急便コンパクト:対象外
- この商品の作り手 -
添い
岐阜県の南東部、下呂の南、中津川の北西辺りに位置する加茂郡東白川村。人口約2,000人の小さな村です。
標高が高く冷涼で朝晩の寒暖差があり、村を流れる美しい白川からは朝霧が立ち上がる気候。その白川沿いの傾斜地に美しい茶畑が広がっています。
安江さんが最初に案内してくださった場所
地域おこし協力隊としてこの地に移住し、この土地や白川茶に魅せられて「添い」を立ち上げたのは安江里奈さん。
一緒にいるこちらまで自然と心がゆったりしてくるような、穏やかで柔らかな印象の方です。
白川茶の生産者組合の方は高齢化が進んでいて、このままでは白川茶が存続できない日がやってくるのではないかという危機感を感じている安江さん。
お茶の栽培は急斜面での作業が多く、茶葉の収穫後も工程が多く手間もかかる。それでいて価格が高いわけでもない。その状況を打破するために何ができるかを模索していらっしゃいます。
お邪魔したのは一番茶の収穫の時期でした。傍から見ていても重労働でした。
私たちもこの白川茶が途絶えて欲しくないと願っています。それは単に今まで続いてきたことが途絶えて欲しくないというセンチメンタルな感傷ではなく、純粋に白川茶が美味しいお茶だからです。私たちが掲げる「いいものを、つないでいく」というテーマに沿った想いです。
何でもかんでも昔からあるからという理由で残していきたいとは思いません。でも「いいもの」はしっかりと繋いでいきたい。白川茶との出会い、そして東白川村での時間は改めてそのことを思い起こさせてくれました。
白川茶発祥の地、蟠龍寺山門跡に並ぶ石像群
東白川村を訪れたのは5月上旬の本当に気持ちの良いお天気の日でした。
安江さんからは事前に「お弁当を作るのでぜひ一緒に外で食べましょう」とお誘いをいただいていました。
近くの公園の東屋に座って「結局全然ちゃんと準備できなくて。今朝バタバタで作りました」とお出しいただいたお弁当。
蓋を開けた瞬間思わず夫婦揃って声を上げました
出来立ての新茶に、最後は(これまた感動の美味しさの)デザートまで。
至れり尽くせりのおもてなしにすっかり満たされた時間でした。
文字通り出来立ての新茶
山椒といちごの相性の良さに驚かされた美味しいデザートも安江さんの手作り
田舎に住むためには車は必須アイテム。田舎では買い物でも仕事でも車がないと何もできません。
地域おこし協力隊として最初に東白川村に移住を決めた時、車を持たずに移住して(「運転免許必須とは書いてあったけど、車必須とは書いてなかったんです」)、1日数本のバスや、友人や地域の方々の車など、そして徒歩で1年ほどやり過ごしたという安江さん。
自分の置かれた状況に不満を募らせるのではなく、まずは自分ができる範囲のことを一生懸命にやってみる。そうしたら、それを見た周りの人が思わず応援したくなって輪が広がっていく。
色々なお話を伺って、きっとそういう人なのだろうと思いました。
安江さんの魅力が今後益々多くの人を惹き込みながら白川茶の存続や発展へのうねりとなっていくのだろうと楽しみな気持ちになりました。
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- ご注意いただきたいこと -
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