白木とは、ウレタン塗装などを施していない無塗装であるということです。
塗装されたものとは違う注意点がありますので、正しくお手入れをして、大切に末長くお使いください。
毎回のご使用前
内側の表面をさっと水で濡らし、乾いた布巾で軽く拭いてから、ご飯などを移してご使用ください。汚れやにおいの浸透や、ご飯などのこびりつきを防ぐ効果があります。
普段のお手入れ
1. お湯、または水を注いで、汚れを軽く洗い落とす。
使用後は、お湯またはお水を注ぎ、汚れを浮かせてください。
その後、たわしで軽く洗い落とします。たわしは棕櫚(しゅろ)など天然素材のものをお使いください。
バターケースの場合は特に洗わなくても大丈夫ですが、気になる場合はこちらの手順に従ってください(紡ぎ舎店主は、バターケースは洗わずに使っています。徐々にバターの油分が染み込んで風合いが出てまいります。)。
紡ぎ舎では、天然棕櫚を使った高田耕造商店のたわしをおすすめしています。
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2. クレンザーとたわしで洗う
研磨剤の入ったクレンザー(磨き粉)で、白木の表面を磨くように、新しい木肌を出すような気持ちで棕櫚のたわしを用いてゴシゴシ強めに洗います。
3. 完全に乾かす
洗ったあとは十分にすすぎます。乾燥を促すために、熱めのお湯ですすぐことも有効です。
すすいだあとは、水分がよくきれるように内側を外に向けて乾かします。天日干しはしないでください。
紡ぎ舎店主は、乾燥の際に辻和金網の手編み水切り皿を使っています。網の下からも風が通り、乾きが良くなるのでおすすめです。
>>手編み水切りはこちら
ご注意いただきたいこと
- 重曹、漂白剤、中性洗剤のご使用はお避けください。
- 金属製のたわしのご使用はお避け下さい。
- 電子レンジ、食洗機の使用はお避けください。
- 白木製品は水分を含むと膨らみ、乾燥すると縮む特性があります。収縮を繰り返すうちい反りが生じることがあります。その場合は、天板側だけを水で濡らし、濡らした天板を下にして布巾の上に伏せておくことで反りが緩和されます。
- 洗った後、白木を完全に乾かすには一日以上必要です。一日おき、または二つを交互にご使用いただくことをおすすめします。乾き切らないうちに連日でのご使用は黒ずみを招く原因になります。なお、乾燥させる際に天日干しは避けて下さい。
- 白木製品は、その特性から、ご使用環境・条件により米のでんぷん質と木のタンニンが反応するなどして黒ずみが生じる場合がありますが、こちらはごく自然な経過になります。
- 柴田慶信商店の白木製品は、長年ご使用いただいた後に、「シバキ塗」(*)を施すことが可能です。また、木地が厚い商品の場合は、磨きを掛けて新しい木肌を出すことも可能です。まずは当店にご相談ください。
*シバキ塗・・・
天然杉に渋柿を下地に塗り、その上に漆を塗って仕上げをしたもの。昔から白木の器を丈夫にして使うための素朴な塗りとして伝わっています。塗りあがり直後は黒っぽい色ですが、年月が経つとあめ色に変化し、木目が透けて見えるようになります。